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へら絞り一筋 社長の今野貴之です

取締役社長 今野貴之

社長の今野貴之です。
私がへら絞りをはじめて、20年以上になりました。
へら絞りへの熱意と技術力でお客様のニーズにお答えできるように
これからも努力を続けていきます!
へら絞りのことなら私たちにお任せください。

へら絞りの日々是精進

へら絞りの金型と木型の違い 【 工場日誌

へら絞りでは金型と木型、たまに樹脂型などを使います。

弊社の金型は材質は通常S45Cを使います。45Cは総焼きした場合に焼入れがほとんど入らないため、自動機で使う場合などはSK3、もしくはSKSを使っています。

金型は繰り返し使え、製品の精度も出ます。何度もリピートする製品は金型を製作したほうがよいです。

木型と比べて、切削性や材料費が高いので個数や精度、形状によって木型か金型か使い分けます。

木型は昔は山桜を使っていましたが、今は山桜より少し硬い輸入材を使っています。

木型は手絞りの加減が大事で、力を入れすぎると木型がやせてしまい、寸法が出なくなります。

もちろん自動機での制作はできません。

また木型はあまり小さなものにも使いません。小さなものは木型が折れてしまいますし、金型を作ってもコスト的に高くはないからです。

樹脂型ですが、木型のように柔らかく削りやすく絞っていても型に製品がつきやすいです。

コスト的には材料費が金型で作ったほうが安いです。だんだん減っていきますので、耐久性も金型ほどではありません。切削性は良好です。

 

以上主に金型と木型の違いを書いてみました。

 


手絞りと自動絞り 【 工場日誌

へら絞りでは手絞りと自動絞りとを使い分けて製品を加工しますが、それぞれの利点と弱点を書きます。

手絞りの利点の1点目は、段取り時間が短いこと。数分でできます。

2点目は木型で絞れること。金型に比べてかなり安く速くできます。(精度、数、形状にもより金型しかできないこともあります。)

3点目は力加減が自在なため金型に焼きを入れなくても鉄板やステンレスの製品の量産が絞れます。

4点目はヘラが鉄や真鍮等を使えるため、(自動機はすべてローラーで絞るので)、材料が比較的伸びません。(へら絞りは材料が伸びることによって絞れますのでまったく伸びないわけではありません。)

弱点ですが、

1点目は熟練を要します。一人前になるのに10年といわれています。

2点目は人間が絞るので、板厚に限界があります。鉄で、3.2t、がんばってステンレスで3tです。パワーは自動機には勝てません。

 

自動絞りですが、

利点はなんといってもパワーがあることです。

また、量産には最適です。

そして、段取りさえしてしまえば、誰でもできるということです。

弱点ですが、

まず段取りに時間がかかります。最低三十分。長くて2時間はざらです。

また場所をとります。弊社使用の700型の機械で車1台分です。

そして、木型が使えません。一個や二個ならいけますが、力加減が圧力計と見た目しかわからないので、木型は使えません。鉄、ステンレスを絞るなら金型でもほぼ焼入れが必要です。

 

以上、手絞りと自動絞りの違いを書いて見ました。

 

 

 

 

 


中くらいの木型でのへら絞り 【 工場日誌

社長が500Φぐらいの製品を木型で絞りました。10個ですが、これくらいの大きさと数では木型によるへら絞りで製作するのが、安価です。 kigata500.JPG

アルミのへら絞り 【 工場日誌

弊社ベテラン職人が毎月100個絞っています、測定機械のカバーです。アルミの1.5tで200Φあります。この後旋盤で高さを決めて、そしてプレスで、穴あけをします。最後にスポット溶接をするのですが、すべて弊社で行いますので短納期でお安くできます。arumisibori.JPG


高校生の工場見学 【 工場日誌

本日、東京都立六郷工科高校の生徒さん二人が工場見学に来られました。

大田区の羽田のほうにある学校で、電車等で工場まで一時間ぐらいかかります。

一通り工場の機械を説明し、へら絞りを見学したら、今回は二人と少人数だったのでへら絞り体験をしていただきました。

悪戦苦闘して最後は製品が伸びて切れてしまいましたが、がんばってやってました。

へら絞り体験を喜んでもらえたようです。

若者がものづくりに興味をもってくれるのはうれしく思います。

 


へら絞りの東京町工場