へら絞りでは金型と木型、たまに樹脂型などを使います。
弊社の金型は材質は通常S45Cを使います。45Cは総焼きした場合に焼入れがほとんど入らないため、自動機で使う場合などはSK3、もしくはSKSを使っています。
金型は繰り返し使え、製品の精度も出ます。何度もリピートする製品は金型を製作したほうがよいです。
木型と比べて、切削性や材料費が高いので個数や精度、形状によって木型か金型か使い分けます。
木型は昔は山桜を使っていましたが、今は山桜より少し硬い輸入材を使っています。
木型は手絞りの加減が大事で、力を入れすぎると木型がやせてしまい、寸法が出なくなります。
もちろん自動機での制作はできません。
また木型はあまり小さなものにも使いません。小さなものは木型が折れてしまいますし、金型を作ってもコスト的に高くはないからです。
樹脂型ですが、木型のように柔らかく削りやすく絞っていても型に製品がつきやすいです。
コスト的には材料費が金型で作ったほうが安いです。だんだん減っていきますので、耐久性も金型ほどではありません。切削性は良好です。
以上主に金型と木型の違いを書いてみました。