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へら絞り一筋 社長の今野貴之です

取締役社長 今野貴之

社長の今野貴之です。
私がへら絞りをはじめて、30年以上になりました。
へら絞りへの熱意と技術力でお客様のニーズにお答えできるように
これからも努力を続けていきます!
へら絞りのことなら私たちにお任せください。
へら絞りとは?
へら絞りとは金属の伸びる性質を利用した塑性加工のひとつです。
(塑性とは固体に外力を加えて弾性限界を超えた変形を与えた時、外力を
取り去っても歪が残る現象。) 
スピニングとも呼ばれています。旋盤を改造した機械に材料をはさみ、
それを回転させ、ローラーや、 へらと呼ばれる金属等で押し当てて、
成形していきます。陶芸のロクロのイメージに似ています。
へら絞りの起源は中世ヨーロッパもしくは中国といわれています。
日本では大正時代に伝えられたといわれています。
加工できる材質はアルミが一番簡単で深く絞ることができます。
鉄も安価で、アルミほどではありませんが、深く絞ることができます。
ステンレスですと加工硬化を起こし、鉄や、アルミのようには絞れません。
深く絞ると割れてしまったり、 型につかなくなったりします。
ある程度ならば工夫をすれば 加工可能になります。
熱処理等も必要になり、銅や真鍮なども深く絞るには、
なましが必要になります。

弊社ではへら絞り機を自社で
製作しております

昔の旋盤のベットの上に主軸と押しコップ、その真ん中に手がん台を取り付けただけのシンプルな機械です。 ロッチンと呼ばれる支点がありまして、それを支点にしてへらと呼ばれる先端にローラーや真鍮をつけた棒で、てこの原理で絞っていきます。 イメージは陶芸のロクロに似ています。 また同じ日本でも関東と関西では絞り機がまったく違います。 関東では汎用旋盤と同じで左に主軸で右に押しコップがついてますが、関西ではまったく逆で、左に押しコップがついてまして、主軸は右についてます。 そのため関西では金型には左ねじが切られています。 また同じ関東の金型でもねじの太さが違います。インチねじのところやインチ一分のところ、などさまざまです。弊社はインチ一分のねじを切ってます。
へら絞りの製品
へら絞りのこれから
近年では自動絞り機の開発もめまぐるしいものがあり、かなり精密なものが製作できるようになってきています。 もちろん厚物は自動機が得意です。 弊社ではステンレスの3ミリまで絞れます。 他社ではもっと厚いものや大きな径が絞れます。 しかし今後いくら良い自動機が開発されても手絞りの技術は必要とされると思います。 弊社ではプレス絞りもやっていますが、段取りの早さからいっても数十個まではへら絞りが勝っていると思います。
へら絞りの今野鉸製作所
プレス絞りではオス型とメス型がいるのに対してへら絞りではオス型一つで絞ることができます。 ですから多品種少量生産にはへら絞りがもっとも向いております。 金額的に申しますと簡単な製品ですとプレス型10万円に対してへら絞り型はわずか数千円でできます。
手絞りと自動絞りを比較しますと 手絞りは1個2個でも段取りが早い、一方自動絞りは段取り時間が最低30分はかかります。
力は圧倒的に自動絞りに軍配が上がります。 一方手絞りでも二人がかり三人がかりならば、ある程度の厚物が絞れます。 また自動絞りでは手絞りで使う真鍮やアルミで使う超硬のへらが使えないなど自動機ではデメリットがあります。 しかし自動機は一度ティーチングしてしまえば、素人でも操作できます。 しかしティーチングするには手絞りの経験が必要です。 また自動機では木型が使えません。パワーがありすぎて型を壊してしまいます。
自動機の型はアルミを絞る型以外は金型に焼入れを施します。 そして自動機は大きさが大きく場所をとります。車1台分のスペースが必要です。 手絞りの最大の利点は木型を使用できることです。 弊社では木型はアフリカ原産のブビンガを使用しています。 以前は山桜を使ってましたが、最近では入手できず、ブビンガもワシントン条約により入手できなくなっています。

木型は一度使用すると水分を含んだり乾燥したりでくるってきます。
削りやすくて軽くていいのですが、一人前の職人でないと扱えません。 近年ではリニア駆動の自動機が開発されてますが、我々は手絞りという技術で生き残れると自負しております。

へら絞りの東京町工場