ここのところ手が空いたときに新人の工藤に真鍮のへらを製作させています。写真のへらは旋盤加工を終えた後に鋸で切ったばかりのものです。この後グラインダーで荒削りをして、最後はヤスリで形を整えます。そこのヤスリでととのえるには経験を要します。サイズは細いものから太いものまで計4種類作っています。大きな製品には太いもの小さな絞では小さなへらを使います。
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ここのところ手が空いたときに新人の工藤に真鍮のへらを製作させています。写真のへらは旋盤加工を終えた後に鋸で切ったばかりのものです。この後グラインダーで荒削りをして、最後はヤスリで形を整えます。そこのヤスリでととのえるには経験を要します。サイズは細いものから太いものまで計4種類作っています。大きな製品には太いもの小さな絞では小さなへらを使います。
先日から弊社ベテラン職人があるみの3t材料径で500Φのへら絞りをしています。
製品の径で390Φ深さが240です。ラッパ状の形です。この製品はリピートする製品でして、金型は重くてとても手では持てません。
最近は自動機の導入もあって板厚が厚いものは自動機に任せるようになってきましたが、それでも個数が少ないものや木型でやらなくてはいけないもの、自動機ではかからない大きなものは手絞りでやります。
大きなものでは二人ががかりや三人がかりで絞ります。
ただ力任せにぶら下がっていてはだめです。全員の息が合っていて同じ方向に動いていなくては駄目です。
一人で絞る場合でも、たとえば鉄板の1.6tのつばがある製品。その角を入れるときは全体重をかけて、そして左足でふんばって角を入れます。材料の厚いところを一番薄い角に集めるためです。
へら棒は右手で持ちますが、見習いのころは右脇は充血します。
また腰にきます。
年をとるだけ熟練になりますが、その反面体力が落ちます。
60代が一番良いです。体力的にはげんかいですが・・・
そんな3K職業ですが、魅力はいっぱいあります。だから若い人も入ってくると思います。
私(専務の今野貴之)は20年へら絞りやってますが、まだまだ匠にはなっていませんので、体を鍛えて、難しいものに挑戦し技術を習得していきたいと思います。